各地方には地方ボスという存在がいます。
メゾッタニには、ベラーの最上位モンスター「グラベシャベラー」が地方ボスの仕事をしています。
地方ボスというのは、その地方で争いがあれば鎮圧したり、他の地方に戦争を仕掛けたりしないように見張る仕事をしなければなりません。
これは過去に地方全体での大戦争があり、この世界を作った「ヘルカウス」がその光景に悲観し
取り決めたものです。
地方ボスは大変な仕事ではありますが、その仕事をする代わりにその個体で扱える最大の魔力と
体力が手に入ります。また早死にされれば新しい地方ボスを決めなくてはならなく、現状では今いる地方ボスが
トップなので、困ります。ですので、「ヘルカウス」はその種が生きられる最大の寿命を保証します。
さて、メゾッタニ地方のグラベシャベラーは、今まで孤独な村スリラトの長年放置されていた「城」にて
側近であるヴァンパイアキングと仲良く暮らしていました。
この城はとても住み心地がよくヴァンパイアキングが先に発見し長らくここで楽しく過ごしていました。
そこでヴァンパイアキングは、地方ボスのグラベシャベラーにも楽しく人生(モンスター生)を生きてほしいと思い
この城に誘ったのです。
この生活は何百年も続きました。しかしグラベシャベラーは忘れていました。
そして過ちを犯しました。甘い考えを持ってしまっていました。
この平和な世界になってから、そしてグラベシャベラーが地方ボスになってから争いが減り
ただただ戦いを望むような世界ではなくなり、娯楽として冒険や戦いをするものが増え
もう二度と「大戦争」は起きたりしないんじゃないか、と。
そんな甘い考えの結果、突如現れた謎の一行に...。
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